憧れた 入院生活 夢やぶれ2012年11月15日 13:52

4、 リセット入院から..1日2日3日...一向に熱が下がらない、どころか、血尿、血便、むかむか...、特にションベンにはまいったまいった。

..というのも、ちょぼっとしか出ないし、痛い、そして5分も経たない内にまたしたくなる、頻尿とか残尿感とか..そんなレベルではないと、若くない看護師には訴えるのだが、どうもでけんわなあ。

それよりもっと困ったのは、ちょぼっとしか出ないくせに、出るとなると待ったなし、いきなり蛙みたいにピュッと出てくる。 ベッドから15秒(歩行痛で倍の30秒)のトイレまでが我慢できない。お恥ずかしながらこの年でオモラシとは...とほほ。 思い余って、シビンの借用を願い出た。
看護師が気をきかせて、紙オムツをいっしょに持ってきた。 ここにきて誇り高き田作のプライドは、ガラガラと崩れゆくのに、涙すら出なかったし、恍惚では断じてないのに、オムツの世話になることにした。
若い看護師でなかった事がせめてもの救いであった。

真夜中、頻尿にせかされて、シビンスタイルでベッド横にたった(座ると出ない)。 隣ベッドの爺さんに気を使い明かりも点けず音も立てず、ひたすら精神集中して一刻がんばっていた。 すると、廊下からパタパタと急ぎ足の足音がして、わが病室に慌ただしく看護師が隣の爺さんのベッドに駆け寄った「どうしましたか!?」、田作も慌てて見られると困る物を納め、ベッドに座ったら、爺さんが言うには、「カーテンに幽霊がが立っていた...と」  ん? それってもしかして? わしのこと??
爺さん幽霊に怯えて緊急コールブザーを押したんや..。
...空気を察して..「ああ、私オシッコしてました..すんません..」  なんとまだ生きているのに幽霊に間違われるとは..思わず自分の足があるか探った。 それにしても悪いことしたんやろか? なんで謝ったんやろ?  明け方までションベンを我慢したが..。?